
最近、ウイニー等のファイル交換ソフトで、地上デジタル放送の番組がやり取りされているようです。しかも、ハイビジョン(HD)品質のままとの事。
地デジ放送には厳重な著作権保護の仕組みとして「コピーワンス」等が施されているので、満足にコピーすらできないはずなのに・・・。ファイル交換できるようなHD品質の番組ファイルは、本来あってはならないはずなのですが、現在ファイル交換ソフトでやり取りされている地デジ番組の映像ファイルは「PV3」というハイビジョンキャプチャーボードを使って作られたものが多いようです。
この「PV3ボード」は、アナログハイビジョン用のD端子を備えていて、D端子を持つ地デジチューナーをつなぐと、ハイビジョン番組を1280×1080ドットの動画としてパソコンに記録できます。
もちろん、初めからコピーガード外しのための製品ではないのですが、記録後は何の制限もないまま、映像の編集やコピー、ファイル形式変換などが自由自在に出来てしまいます。PV3は発売以降、入手困難な状態が続いているほどです。そして現在ではメーカーが製造を終了し、基本的に購入できないようになりました。ただし、ヤフーオークションでは今でも定価の倍近い5万円前後で取引されているようです。開発元のアースソフトは「将来、競合製品がない、収益が見込めるなど環境が許せば開発・販売はしたい」と言っています。
地デジ「コピーワンス」問題に対抗して、コピーフリーにするハードやソフトが開発されているようです。デジタル信号のままに地デジ番組をコピーフリーで記録できる、と注目を集めているのが台湾製「GameSwitch」というHDMI端子切り替え器です。
ハイビジョン映像をデジタル信号のまま家電同士でやり取りするHDMIケーブルを2分配する機器なのですが、これを通すとHDMI信号に含まれるコピーガード信号が除去されるようです。地デジチューナーのHDMI端子とHDMI端子を持つキャプチャーカードの間にこの機器を持ってくれば、地デジ番組をコピーフリーでパソコンに録画できると話題になっています。ただし注意して欲しいのは、使い方次第では不正競争防止法や著作権法に抵触する可能性が高いということです。
2007年7月12日に開催された情報通信審議会による「デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会」にて、コピー・ワンス方式の改善案に加え,「コンテンツ取引市場の形成と取引の活性化に向けた具体策の在り方」に関する提言を含めました。
「コピー回数(n)は9回,オリジナルの1を加えてコピー10回というのが,主査として適当だと考える」。長く続いた地上デジタル放送のコピー制御方式(いわゆるコピー・ワンス方式)の見直しは,最終的に委員会の主査を務める慶応義塾大学の村井純氏からの主査提案という形で決着したようです。